むし歯治療

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むし歯ができるまで

お口の中には少なくとも120種類、多ければ350種類以上もの菌が生息しています。その中でもむし歯を引き起こすミュータンス菌をはじめとする数種類の菌が歯に付着し、そこに糖質が存在することで「菌体内多糖」と呼ばれるべたつきのあるものを生成し、歯に強力に接着させます。これが「歯垢(プラーク)」の正体です。この歯垢の中で酸が生成されて蓄えられると、歯質からカルシウムやリンといった成分が溶け出します。これを「脱灰」といい、歯が溶けることで歯の内部に入った光が屈折反射して、白く濁ったりまだらになったりします。この段階であれば、唾液の作用によってカルシウムやリンといった成分が歯に戻る「再石灰化」で改善が期待できます。しかし、再石灰化よりも脱灰が早いペースで起きると、歯が溶けてむし歯ができるのです。

なるべく痛みの少ない治療

当院では歯科治療中に痛みを感じないようにするために麻酔をします。そして、麻酔が効いていることを何度も確認し、治療中に痛みを感じないよう対応しております。 また、処置後に痛みが出る可能性がある場合は痛み止めを処方するなど、全体を通して痛みに配慮しております。しかし、麻酔注射そのものの痛みに悩みを抱えている患者さんも少なくありません。 そこで当院では、次のような対策で麻酔注射の痛みを抑えております。

  • 塗るタイプの麻酔「表面麻酔」を事前に行う
  • 極細の注射針を使用する
  • 麻酔薬を体温と近い温度に温めておく
  • 電動麻酔器を用いて一定のスピードで注入する

☆麻酔注射の痛みに悩みを抱えている方は当院までお気軽にご相談ください。

マイクロスコープでなるべく歯を残す治療

健康な歯を必要以上に削らずに済むことで、より多くの歯を残すことにつながります。しかし、むし歯と健康な歯質の境目は、肉眼で確認することは困難です。そこで当院では、患部を最大20倍程度まで拡大可能なマイクロスコープを用いて、精密な歯科治療を行っております。 わずかな段差や隙間などもマイクロスコープを使用すれば確認できるため、歯の寿命をのばすことにつながります。

iTero element5Dでむし歯の有無確認でさらに精密!

iTero elementは3Dの口腔内スキャナーです。従来のiTeroの機能に加えて近赤外線(NIRI)で歯の隣接面のむし歯を確認できる「iTero element5D」を導入しております。レントゲン撮影では発見しづらいむし歯を確認、治療後の経過観察などの場面で大いに役立ちます。 レントゲン撮影を控えたいお子さんのむし歯チェックにおいても有用な歯科用機器です。

むし歯の進行と治療内容

CO:歯の表面のむし歯

歯の表面にのみ発生したむし歯です。虫歯菌が出す酸によって白く濁ったりまだらになったりします。自覚症状はほとんどないため、定期検診を受けていないと発見が難しいです。歯のクリーニングを受けることとフッ素塗布によって歯の再石灰化を促すことで、進行を抑えることができます。経過観察しつつ歯磨き指導でセルフケアを向上させることもおすすめします。

予防歯科

C1:エナメル質のむし歯

歯の表面を覆うエナメル質が溶けて、黒色や茶色に変色した状態です。むし歯の部分だけを削り、歯科用プラスチックを詰めて歯質を補います。

詰め物・被せ物治療

C2:象牙質のむし歯

エナメル質の下にある象牙質にまで達したむし歯です。甘いものや冷たいものがしみるなどの症状が現れます。治療では、むし歯の部分を削って銀歯やセラミックの詰め物を詰めたり、範囲が広いときは型取りをして被せ物を被せたりします。

詰め物・被せ物治療

 

C3:神経に達したむし歯

むし歯が歯の神経に達すると、激しい痛みを伴うことがあります。治療では、むし歯の部分を削り、根管内の神経を取り除いて内部を洗浄・消毒し、薬を詰めて蓋をします。これを根管治療といい、複数回の通院が必要になることが多いです。そのような症状が現れる前に歯医者を受診しましょう。

精密根管治療

C4:歯の大部分が失われた状態

歯の大部分が失われ、歯の根だけが残った状態です。放置すると炎症が起きて痛みが生じるため早めの対応が必要ですが、この段階に達すると多くの場合は抜歯となることがほとんどです。抜歯後は、歯を補うために入れ歯やブリッジ、インプラント治療などを行います。

入れ歯・義歯治療

インプラント治療

むし歯にならないための定期検診がおすすめ!

欧米諸国では、むし歯になってから歯科医院に行くのではなく、むし歯にならないために歯科医院に行くことが根付いています。一方、日本ではむし歯になってから歯科医院に行く人が多いため、欧米諸国と比べて80歳時点での歯の残存数が少ないことが判明しています。 むし歯を治療すれば進行は止まりますが、一度削った歯質は二度と元には戻りません。再発をくり返すと歯質がさらに失われてしまい、最終的には抜歯が必要になります。そのため、歯を守るにはむし歯になってから歯科医院に行くのではなく、むし歯にならないために定期検診に通うことが重要です。

歯医者での歯のクリーニング

歯科医師や歯科衛生士による歯のクリーニングは、歯垢や歯石、着色などを徹底的に除去して、むし歯や歯周病を防ぐ処置です。歯と歯の間や歯ぐきの下に隠れた歯垢や歯石も除去できます。これらの汚れは歯ブラシでは落とせないため、定期的な歯のクリーニングはむし歯・歯周病の予防において必須と言えるでしょう。

ご自宅での歯磨き(セルフケア)

歯のクリーニングを受けていても、ご自宅でのセルフケアができていなければむし歯・歯周病を防ぐことは不可能です。まずは、歯ブラシだけではなくデンタルフロスや歯間ブラシも使用して、丁寧なセルフケアを始めましょう。 デンタルフロスは歯と歯の間、歯間ブラシは歯と歯ぐきの間に詰まった汚れを除去できます。ただし、お口の状態や歯間ブラシのサイズによっては歯ぐきの退縮を招く恐れがあるため、まずは歯科医師に相談することが大切です。
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